「愛犬と一緒に軽井沢へ旅行してみたいけど、どこで遊べるの? どこに泊まれるの?」「わんこ連れだと、何に気をつければいいの?」
そんな疑問を持つあなたへ、ワンちゃんと一緒に軽井沢を満喫するためのQ&Aをご用意しました!
軽井沢は、ペットにやさしいお店や施設が多く、自然も豊かで、ワンちゃんとの旅行先にぴったりなエリアです。
軽井沢はどんな町?犬にやさしい町なのはなぜ?
軽井沢の場所と避暑地ができた背景
軽井沢は長野県の東端の群馬県境に位置し、大自然に囲まれた歴史ある避暑地として知られ、毎年多くの観光客でにぎわう人気のリゾート地です。
浅間山のふもとの標高およそ1000メートルの高原にあり、涼しい気候と豊かな自然に恵まれています。
軽井沢は、江戸時代までは峠の宿場町として栄えていました。
避暑地として開かれたのは、明治時代です。
カナダ出身の英国聖公会宣教師であるアレクサンダー・クロフト・ショー氏が、夏に軽井沢を訪れた際に、自然の美しさと気候に感銘を受け、後に別荘を建てたことが始まりです。
ショー氏の友人の宣教師たちも別荘を建て始め、避暑地として開かれていきました。
やがて、日本人の別荘も建ち、多くの日本人有産階級や文化人が軽井沢へ訪れるようになりました。
別荘族とペットとの共存
この別荘文化の中で、別荘族は犬や猫などのペットとともに滞在を楽しでいました。そうした文化的背景があったため、地元の人々にも自然にその文化が根づいたのです。
その結果、軽井沢では犬連れに対する理解や寛容さが深まり、「ワンちゃんと一緒に過ごすこと」がごく自然なこととして受け入れられています。
さらに、軽井沢町ではペットとの共生を促進する条例が制定されており、町ぐるみで快適なペットライフを支える環境づくりが進められています。
こうした歴史的・文化的背景と行政の取り組みが相まって、軽井沢は「犬にやさしい町」として多くのワンちゃん連れ旅行者から愛されているのです。
愛犬と軽井沢で遊ぶには?【Q&A】
愛犬との軽井沢旅行Q&A
- ハルニレテラス:湯川に沿って自生するハルニレの木立を生かした空間に、16の個性的なショップが連なります。ウッドデッキのテラスではワンちゃんと一緒に食事が可能な飲食店があります。川沿いの遊歩道はお散歩コースに最適です。
- 軽井沢・プリンスショッピングプラザ:軽井沢駅南口側に展開するショッピングモールです。ドッグラン、芝生の広場、ペットショップ、ペット同伴可のレウストランやカフェなどがあり、ペットホテルやレンタルカートなども行っています。
- 旧軽井沢銀座通り:老舗の店やお土産物店が立ち並んでいます。ペット同伴可のレストランやカフェがあり、ペットと一緒に入れるトリックアートミュージーアムや、記念写真が撮れる軽井沢写真館など、楽しみどころ満載です。
- 軽井沢タリアセン:塩沢湖を中心とした自然に囲まれた複合レジャー施設です。塩沢湖湖畔の遊歩道をお散歩したり、一緒にボートにも乗れます。ワンちゃんとテラスで食事ができるレストランがあります。
- Karuizawa Commongrounds: 森の中に、書店やインターナショナルスクール、カフェ、飲食店、コワーキングスペースなどが点在する複合施設です。施設内の『軽井沢書店』は、バッグかカートでワンちゃんも一緒に入店可能です。カートの無料貸し出しや飲み水もあります。
- 軽井沢プリンス 森のドッグヴィレッジ:軽井沢プリンスホテル内にあるペットと一緒に泊まれるコテージです。ペット預かりサービス、トリミングサロンなどがあります。宿泊者専用のドッグラン、ドッグキャビンなど、設備も充実しています。
- ルシアン旧軽井沢:最寄り駅は、JR東日本の北陸新幹線としなの鉄道線の軽井沢駅。宿泊者共用のドッグランはウッドチップです。ホテルから旧軽井沢銀座通りへは徒歩圏内の距離にあります。
- レジーナリゾート軽井沢御影用水:最寄り駅は、しなの鉄道・御代田駅。敷地内に天然芝の宿泊者共用ドッグランがあります。ホテル近くの御影用水の散策路はワンちゃんとのお散歩に最適です。
- 軽井沢貸別荘FURUYA しらかばテラス:別荘一棟貸しのため、プライベートを重視したい方におすすめです。専用の芝生のドッグランがついています。デッキではワンちゃんと一緒にバーベキューが楽しめます。
- 北軽井沢スウィートグラス:群馬と長野の県境にあり、1年を通じて営業しているキャンプ場です。ワンちゃんと泊まれるコテージやキャビン、テントサイトがあります。場内にはドッグラン、ペットシャワーが併設されています。
- KAGARIBI:ホテルインディゴ軽井沢内にあるレストランです。1階のドッグフレンドリーテラス席は、宿泊者以外も利用が可能で、ドッグフードメニューもあります。
- GUNMO(ガンボー):旧軽井沢銀座近くにあるレストランです。テラス席はワンちゃん連れOKです。店内同伴については問い合わせてください。
- Cafe St.Maire KUMOBA(カフェサンメールくもば):雲場池に隣接した2024年夏にオープンしたカフェです(旧雲場亭跡)。自然に囲まれたテラス席はワンちゃん連れで食事ができます。
- Hamy’s:店内全席がペットの同伴可能なレストランです。ペットフードメニューもあります。
- ピレネー:フレンチの有名店「プリマヴェーラ」の姉妹店。ワンちゃん可のテラス席は、屋根付きでストーブも完備されています。電話で、ワンちゃん連れの予約をしましょう。
- 湯川ふるさと公園:湯川沿いに作られた全長約2キロメートルの公園。ドッグラン、芝生広場、自然保全地区などがあり、川沿いをお散歩できます。
- 雲場池(くもばいけ):別名スワンレイクと呼ばれる全長約1キロメートルの池。池に沿って散策路が整い、四季折々の美しい景色が見られます。
- 矢ケ崎公園:軽井沢駅から近距離にある公園。大きな池の周りや芝生の広場をお散歩できます。公園からは浅間山と離山が望めます。
- 白糸の滝:澄んだ地下水が糸のように細く流れ落ちる滝。駐車場から白糸の滝までの遊歩道は観光客で込み合うため、リードを短く持ったり、抱っこするなど配慮しましょう。
- 碓氷峠見晴台(うすいとうげみはらしだい):標高1200メートルに位置する展望公園です。浅間山、妙義連峰、晴天時には南アルプス、八ヶ岳が一望できます。見晴台入口には約4kmの遊歩道があります。
<番外編>地理的には軽井沢ではありませんが、軽井沢観光の一つとして親しまれている人気のスポットです。
- 鬼押出し園:浅間山の大噴火で流れ出た溶岩が冷え固まってできた景勝地。複数の遊歩道コースがあり、高山植物などを観賞できます。(群馬県嬬恋村)
- 浅間牧場:浅間牧場にはさまざまな遊歩道コースがあります。ワンちゃんとの軽い散策には、浅間牧場茶屋近くの第1駐車場から「丘を越えて」歌碑までのコースがおすすめです。(群馬県)
- 北軽井沢ゴルフクラブ:北軽井沢にあるゴルフ練習場。ワンちゃんと一緒に回れるパターゴルフやレストランのテラス席での食事、ドッグランと、飼い主さんもワンちゃんもここ1カ所で遊びと食事と散歩を楽しめます。
ドッグランってある?
- 湯川ふるさと公園:小型犬用と大型犬用のドッグランがあります。無料で使用できます。
- プレジデントリゾート軽井沢 軽井沢スノーパーク:春〜秋はオートキャンプ場、冬にはスキー場となる施設内にあります。山頂までのワンちゃんの遊歩道があり散歩もできます。リュックに入れれば、リフト乗車も可能です。
- DOG DEPT GARDEN HOTEL 軽井沢:ホテル内のカフェ&レストラン前に併設するドッグランは、ホテル利用者以外の方も利用できます。
- 軽井沢ショッピングプラザ ドッグラン:ツリーモール「ドッグデプト+カフェ」隣の芝生エリアにあるドッグランです。「ドッグデプト+カフェ」のレジで受け付けています。
- 北軽井沢スウィートグラス:宿泊者以外でも、日帰りでドッグランを利用できます。
- 中軽井沢どうぶつ病院
- 旧軽井沢菊池動物病院
- グリーンエバー動物病院
- 北軽井沢動物病院
- 佐久・軽井沢夜間どうぶつ病院
なお、詳細は、各鉄道会社の公式ウェブサイトを確認してくださいね。
- 鉄道会社によってペットの乗車ルールが異なります。
例)
・キャリーバッグのサイズ
・総重量
・料金 - 乗車する時間帯を考慮する
通勤ラッシュや休日の混雑時間帯を避け、比較的空いている時間に乗車するとワンちゃんの負担が軽減されます。 - 排泄と水分補給に気をつける
乗車前に排泄を済ませ、水分補給をしておきましょう。長時間移動の場合は、途中下車などをして休憩時間を取ってあげるとよいです。マナーウェアを装着しておくと安心です。 - 事前にしつけをしておく
・クレートトレーニング:クレート(ケース)の中でおとなしく過ごせるように練習をしておくと、ストレスが軽減します。
・無駄吠え防止:電車内で無駄吠えをしないようにしつけましょう。
・「待て」「お座り」「だめ」などの基本指示:公共の場でのマナー、安全確保のために大切です。 - マナーに配慮する
・キャリーバッグからワンちゃんを出すことのないようになど、ルールやマナーを守りましょう。 - 軽井沢での移動手段について事前に計画を立てておく
当日の観光がスムーズにいくように、事前に予約をしておきましょう。キャリーバッグは必須です。
・レンタサイクル(電動自転車がおすすめです):軽井沢駅周辺には、ワンちゃん連れでも利用可能なレンタサイクル店が多数あります。
・タクシー:ワンちゃん連れOKのタクシーがあります。
・シャトルバス:一部の宿泊施設では、宿泊者向けに軽井沢駅と宿泊施設を結ぶ無料のシャトルバスを運行しています。
<準備事項>
-
キャリーバッグ:事前に慣れさせておくようにしましょう。
-
リードと首輪:移動時や緊急時のために必須です。
-
水と水飲みボウル:水分補給のために用意しましょう。
- ドッグフード:ペットフードを提供するホテルやレストランはありますが、普段食べ慣れているフードを持参しておくとよいです。
-
ビニール袋とティッシュ:排泄物の処理用に持参してください。
-
マナーウェア:車内や飲食店、ホテル内は装着しておくと、マーキングやそそうの心配がなくなります。
-
各種ワクチン接種証明書:宿泊施設やドッグラン使用時に必要となる場合があります。
軽井沢へのアクセス手段は?
軽井沢へのアクセス手段は、電車(北陸新幹線・しなの鉄道)、車、タクシー、高速バス、一般路線バス、飛行機(各空港から電車に乗り継ぎます)など、さまざまなアクセス法があります。
ここでは、電車(新幹線)と車での行き方をご紹介します。
※公共の交通機関でワンちゃんと旅行をする場合は、公式ウェブサイトで乗車ルールを確認してください。
電車でのアクセス
小型犬は、キャリーバッグに入れて新幹線に同伴できます。車内では、ほかの乗客への配慮を忘れずにしましょう。
- 新幹線(名古屋・東京方面 ⇒ 軽井沢)
- 新幹線(新潟・高崎方面 ⇒ 軽井沢)
- 新幹線(仙台・大宮方面 ⇒ 軽井沢)
車でのアクセス(渋滞がない場合の所要時間)
車での移動は、ワンちゃんのペースに合わせやすく、状況に応じて柔軟に予定を変更しやすいためおすすめです。高速道路には、ドッグランを併設しているサービスエリアもあります。
- 車(関東方面/東京 ⇒ 碓氷軽井沢IC)
- 車(大阪・名古屋方面 ⇒ 碓氷軽井沢IC)
- 車(新潟方面 ⇒ 碓氷軽井沢IC)
📝ご注意ください
本記事の内容は、2025年6月現在のものです。交通情報やペット同伴ルールは変更になることがあります。ご利用の際は各公式サイトなどを確認してくださいね。
愛犬との旅をもっと楽しむためのアドバイス
ワンちゃんとの軽井沢旅行を思いきり楽しむためにも、事前の準備を整えて出かけましょう!
軽井沢のおすすめの季節、持ち物や気をつけたいことなどをお伝えします。
ワンちゃんとの旅行の持ち物
ワンちゃんとの旅行に、持って行くと便利なものをまとめました。
・首輪またはハーネス、リード
・飲み水と水飲み用の器
・ドッグフードやおやつ、器(普段食べ慣れているものを持参すると安心です)
・うんち処理袋
・マナーポーチ(臭い漏れ防止に)
・ティッシュ、トイレットペーパー、ウェットティッシュ
・トイレシーツ
・タオル
・ワクチン証明書と狂犬病予防注射票(コピーかスマホ画像でもOKなところもあります)
・鑑札(万一迷子になった場合に備えて)
・キャリーバッグ(電車利用時は必須です)
・マナーパンツやマナーベルト(カフェや宿泊施設利用時に)
・消臭剤
・カフェマット(飲食店やベンチなどで)
・新聞紙(そそうをしたときの処理用などに)
・毛布、タオルケット
・犬用ウエア、レインコート
・ペットカート(長時間の移動や観光で疲れたときに)
・迷子札(首輪やハーネスに装着)
・粘着ローラー(宿泊先やカフェでの抜け毛対策に)
・虫除けスプレー(特に夏場の必需品)
・熊ベル(軽井沢にはツキノワグマが生息しています)
軽井沢の自然事情
自然が豊かな軽井沢では、クマや野生動物の目撃例も少なくありません。
🐵「軽井沢さるクマ情報 マップ」🐻などを事前にチェックし、目撃場所を把握しておくと安心です。
http://www.thread.ne.jp/kta2/sarukuma.html
※軽井沢町役場では、希望者に、さる・くま情報のメール配信サービスを行っています。
詳細は軽井沢町役場のホームページをご覧ください。
おすすめのお出かけ時期
軽井沢は四季折々に、美しい景色とさまざまな楽しみ方ができます。
ワンちゃんにとっても快適な季節を選んで、楽しい旅行にしましょう!
- 春(5月~7月)
新緑がまぶしい季節です。澄んだ空気とさわやかな緑の中で、お散歩が楽しめます。 - 夏(7月~8月)
避暑地ならではの賑わいがあります。キャンプをしたり、バーベキューをしたりと、ワンちゃんとの楽しみ方も広がります。 - 秋(9月~10月)
美しい紅葉が見られます。鮮やかな紅葉を背景に、ワンちゃんとの思い出の写真を撮るのもいいものです。 - 冬(12月~2月)
クリスマスシーズンのイルミネーションや、ウィンタースポーツが楽しめる季節です。暖かい暖炉の前でワンちゃんとぬくぬく過ごすのも軽井沢らしいです。
7月~9月が、おすすめです!
梅雨明け後は、緑がひときわ美しくさわやかです。
土日祝日はかなり混雑するため、平日の旅行がおすすめです。
車で行く場合の注意
軽井沢へ車で旅行する場合は、いくつか注意が必要です。
道路の渋滞
GWや8月のお盆などの大型連休は、高速道路だけでなく、碓氷軽井沢インターチェンジを降りたあとも大渋滞が発生します。
特に、インターチェンジを出て「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」へ向かう途中の峠道は、午前中から渋滞する場所です。
混雑を避けるためには、9時前には軽井沢に到着しているようにするなど、時間帯をずらすようにするとよいでしょう。
大型連休中は、軽井沢の各観光スポットへ向かう道でも、要所要所で渋滞が起き、車がなかなか進まない場合もあります。
予定通りにいかないことを想定しながら、余裕をもったスケジュールを立てておくと安心です。
道路の凍結・積雪
冬の軽井沢は積雪するため、雪道や道路の凍結対策は重要です。スタッドレスタイヤやチェーンの装着は必須です。
また、春先でも朝晩は道路が凍結することがあるため、ノーマルタイヤでの走行は避けましょう。
駐車場問題
GW・お盆・夏休みなどの繁忙期は、駐車場がすぐに満車になってしまいます。
駐車場探しに時間を取られてしまうこともあるので、事前に駐車場情報をリサーチしておくのがおすすめです!
特に、平日でも、観光スポットとして人気の星野エリアは混雑しやすいため注意しましょう。
気温差
軽井沢は標高が高いため、夏でも朝晩はぐっと気温が下がります。
ワンちゃんの寒さ対策用の服を用意しておくと安心です。飼い主さん自身も、冷えないように羽織りものなどを準備しておきましょう。
春や秋は、平地と違って肌寒いです。
野生動物との遭遇
夜間・早朝のドライブでは、シカやイノシシなどが飛び出してくることがあります。
特に森沿いの道路や、星野エリア・千ヶ滝方面は要注意です。
おおよその観光予定を立てましょう
自然散策がメインスポットの軽井沢は、天気によって観光に影響が出てしまいます。
天気別のプランを事前に考えておくと、時間を有効に使えます。
例)
- 晴れの日 ― 雲場池や旧軽井沢銀座通りの散策
- 雨の日 ― ペット同伴OKのカフェやショッピングプラザでのんびり
マナーを守って快適な旅をしましょう!
軽井沢は、自然と人とワンちゃんが心地よく共存できる町です。
軽井沢では、遊びに来ているほかのワンちゃんや飼い主さんたちと、ご挨拶をする場面があるかもしれませんね。観光客も大勢訪れるまちです。
ワンちゃんとの旅を楽しく、安心して過ごすためにも、基本的なマナーを心がけましょう。
★気をつけたいこと
・リードの着用
・フンの持ち帰り
・無駄吠えへの配慮 など。
事前に準備が整っていると、ワンちゃんとの旅に心のゆとりが生まれます。
笑顔いっぱいに、ワンちゃんとの軽井沢旅行を楽しんでくださいね!