仕事に家事に子育てと、毎日をフル稼働でがんばりすぎていませんか。無理が続くと、いつか心と体が悲鳴を上げてしまうかもしれません。
そんながんばりやのあなたに、家事の時間を少しでも短縮できる「時短術」をご紹介します。
自分のための時間を確保することで、心にもゆとりを持って生活をしていきましょう。
家事の時短の第一歩は「ルーティン化」と「やらない」ことから
毎日の家事を効率よくこなすために、まず大切なのは、「がんばりすぎない仕組み」をつくることです。
「手抜きはよくない」と思い込まず、完璧を求めすぎないことも時には必要。 “やらない” 選択をすることも、時短術のひとつです。
ここでは、家事をもっとラクにするための「ルーティン化」と「やらない習慣」のヒントをお伝えします。
ルーティン化をすることで「考える時間」が減らせる
毎回、「何からやろう?」と考える時間も、意外と大きな負担になります。
たとえば、曜日ごとに掃除場所を決めておいたり、朝やることを固定したりすると、何をしようと考える手間が省けます。
無意識に動ける決まりがあるだけで、家事がスムーズになるはずです。
家事はひとりでがんばらなくていい
全部を自分ひとりで抱え込む必要はありません。
家族と家事を分担したり、外部サービスを取り入れたりすることも、「時短」と「自分を大切にする」行動です。
「やらない勇気」を持つことも、自分を大切にすることのひとつです。
すぐに使える!暮らしの時短アイデア7選
忙しい毎日の中で、時間がいくらあっても足りないと感じる人は多いのではないでしょうか。
毎日を少しでもラクに、効率よく過ごすために、すぐに試せる「暮らしの時短アイデア」を7つご紹介します。
どれも手軽に始められるものばかりなので、自分に合った方法をぜひ見つけてみてくださいね。
- 野菜は下ごしらえをして冷凍保存
週に1度まとめて野菜を買い、「千切り・短冊切り・乱切り」などにカットして冷凍しておくと便利です。フリーザーバッグに入れ、平らにして空気抜いてから冷凍します。冷凍野菜は、解凍せずそのまま炒め物や煮物に使えます。
※野菜は生のまま冷凍しても、さっと茹でてからでも冷凍可能です。
小松菜、人参、大根、キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー、ニラ、ネギ、キノコ、かぼちゃなどが冷凍に向いています。 - 夕食のおかずを多めに作って「作り置き保存」する
夕食を作る際に少し多めに作り、冷ましてからフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。作り置きは、疲れている時や帰りが遅くなった日などに重宝します。 - 洗濯は夜のうちにすませる
夜のうちに洗濯して、浴室乾燥機を使ったり室内干しにすれば、バタバタしがちな朝の時間に余裕が持てます。夜干しが難しい場合は、寝る前に洗濯機の予約機能を活用して、朝は干すだけの状態にしておくのもおすすめです。干す手間を省くために、ドラム式洗濯機や衣類乾燥機を取り入れるのもよいでしょう。 - 速乾性やシワになりにく素材の洋服を選ぶ
乾きやすい服を選ぶことで、干す時間が短縮されます。また、シワになりにくい素材の服を着れば、アイロンをかける手間を省けます。
シワになりにくい素材は、「ポリエステル」「ナイロン」「ニット」などです。 - よく使う物は「定位置」に置く
鍵やハサミ、リモコンなど、よく使うものが見つからない…という経験はありませんか? 使う物の置き場所をあらかじめ決めておくことで、探す手間が省け、日々の家事や行動がスムーズになります。 - おかずはワンプレートを使って洗い物を減らす
おかずをひとつの皿に盛り付けるワンプレートを使えば、片付けも洗い物もひと手間省けます。仕切りあるワンプレートを使えば、味が混ざることも防げて便利です。 - お風呂の掃除は「最後に入った人」が担当する
ルールを決めておけば、掃除の分担が分散されます。最後に入った人がサッと掃除をすれば、汚れがたまらず掃除時間も短縮できます。
そのほか、ボタン一つで家事をこなしてくれる便利な家電も増えています。食器洗い洗浄機や掃除用ロボットを使うなど、必要な部分に投資して、忙しい自分に少しでもゆとりの時間を作ってあげてくださいね。
「できそう」と思えるものがあれば、さっそく取り入れて、日々の暮らしをもっとラクにしましょう。
時短は「自分のための時間をつくる」こと
家事の時短の目的は、単に家事を早く終わらせることではありません。
本当に大切なのは、空いた時間を「自分らしく過ごす」ことです。
たとえば…
ゆっくりお茶を飲んだり、好きな音楽を聴いてリラックスしたりする時間を持つこと。
時には、何もしないで、ただぼーっと過ごす時間があってもいいのです。
何かに追われていない時間を持つことが、心にゆとりを生み、暮らしに豊かさをもたらしてくれます。
時短とは、自分をおいてけぼりにしないための手段です。
自分にとって本当に大切なことに時間を使えるように、少しずつ、ムダを見直していくことで、自分の時間を手に入れられます。
「忙しいからできない」とあきらめるのではなく、「時間をつくってでもやりたいことがある」。
そう思える日々が、あなたにとっての理想の暮らしかもしれません。