【文章構成の基本】型を使ってわかりやすい文章を書く

組織図イラスト

ライターに求められるスキルの1つは、読みやすくわかりやすい記事が書けることです。

文章構成がしっかりしていると、文章はぐっとわかりやすくなります。
文章構成とは、文章全体が成り立つように、それぞれの文章を適切に組み立てることです。

文章を組み立てると聞くと、難しいように感じるかもしれませんが、ご安心ください。
「文章構成の型」にあてはめれば、わかりやすい文章が作れます。

 
nanami
よく知られている構成の型といえば「起承転結」ですね。
起承転結は作文や物語、論文、プレゼンテーションなど、さまざまな場面で広く活用されています。

この記事では、Webライティングによく使われている型や、その他の用途に応じた型をお伝えします。
文章を書くときには、それぞれの型に当てはめて書いてみてくださいね。

Webライティングでよく使われる文章構成3つの型

Webサイトでは、読者が知りたい情報にすぐにたどり着けることが大切です。

文章を書く際の代表的な3つの「型」を説明します。「型」をフレームワークと呼んだりします。

PREP法(プレップほう)

Webライティングで一番使われている型がPREP法です。

「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」の順で、情報を伝えます。

PREP法は最初に結論を述べるため、読者は「なぜ?」と興味を示してくれます。その理由を知りたくなり、次の文を読んでもらえる確率が上がります。

1.結論 「〇〇は、〇〇です。」
2.理由 「なぜならば、〇〇は〇〇だからです。」
3.具体例 「たとえば、〇〇です。」
4.結論 「つまり、〇〇は〇〇です。」

SDS法(エスディーエスほう)

SDS法は、ブログやニュースで使われる型です。

「概要(要点)」→「詳細の説明」→「概要(要点)のまとめ」の順で情報を伝えます。

SDS法は、最初に情報の概要を伝えてから、その具体的な内容を説明して、最後に概要をまとめて伝える型です。わかりやすく簡潔に伝えられます。

1.概要 「〇〇は、△で▲です。」
2.詳細 「△は~です。▲は~です。」
3.概要 「〇〇は、△や▲で~です。」

新PASONAの法則(しんパソナのほうそく)

新PASONAの法則は、販売ページ(LP…ランディングページ)でよく使われる型です。
PASONAの法則の進化系です。

「問題」→「親近感(共感)」→「解決策」→「提案」→「絞込」→「行動」の順で情報を伝えます。

新PASONAの法則は、まず初めに悩みや不安などの問題を提起します。読者の気持ちに寄り添って解決策を明確にし、自社の商品やサービスを提案してクロージングに持っていく型です。

1.問題 「〇〇という悩みはありませんか?」
2.親近感 「〇〇は~ですよね。~(昔、以前)は~していました。~(当社、私)も~していました。」
3.解決策 「△があれば~は解決されます。~や~も~できます。」
4.提案 「~するだけで~でき~もできます。~してみることをおすすめします。」
5.絞込 「~の場合は~がよいでしょう。」
6.行動 「今ならば~を実施中。この機会に~をぜひお試しください。」

 
nanami
これらの基本の型に、必要な情報を加えて、内容に厚みを出して書いていきます。

文章構成の基本の型【三段構成と四段構成】

文章構成の三段構成と四段構成を紹介します。

三段構成

三段構成は、短い文章に適している型です。
小論文などで使われています。論理的に説明をする際に用いられます。

「序論」→「本論」→「結論」の順で書いていきます。

1.序論 問題提起(何を書くのかを明示する)
2.本論 序論の主張を具体的に説明したり、根拠を示す
3.結論 序論の主張や本論をまとめたり、自分の意見を述べる

三段構成は、結論の位置によって以下の3つの型があります。

尻括型(びかつがた)

尻括型は、結論が文章の終わりにあります。

尾括型は、三段構成の一般的な型です。
最後までじっくり読んでほしい場合に向いています。

説明から始まり、詳しい内容や具体例などを示して、最後に「結論」(主張)を述べます。

頭括型(とうかつがた)

頭括型は、結論が文章の初めにきます。

頭括型は、主張が最初にるため、何がいいたいのかがすぐにわかります。

最初に結論を述べて、その理由を書いていきます。

双括型(そうかつがた)

双括型は、文章の最初と最後に結論を書きます。

双括型は、結論が初めと終わりに繰り返されるため、主張したいことが印象づけられます。

初めに結論(主張したいこと)を明記し、その説明をして、最後に結論(主張)をもう一度示します。

四段構成

四段構成とは「起承転結(きしょうてんけつ)」のことです。
物語や小説などで用いられています。

「起」→「承」→「転」→「結」の順に書いていきます。

四段構成では結論を先には書きません。最後に結論がくるため、何が起きるのかがわからないことから、感動文に向く型です。

1.起 事の始まりを書く
2.承 「起」を受けて、その内容を詳しく書く
3.転 それまでとは違う展開を示す
4.結 締めくくる


読みやすい文章の書き方については、以下の記事にまとめてあります。  

<<【正しい文章の書き方の基本10例】初心者ライター必見のスキル