『めっきらもっきらどおんどん』|現実とふしぎのあいだを旅する、少しふしぎな夜の絵本

不思議な森のイラスト

『めっきらもっきらどおんどん』は、神社の裏から不思議な世界へ迷い込む、想像力あふれる絵本です。
日常のすぐ隣にある冒険の扉を、そっと思い出させてくれます。

 
― 大人の絵本棚 ―
 

物語の力を借りて、
読後の心がふっと軽くなる一冊をお届けします。

あなたの心に、やさしい灯がともりますように。

『めっきらもっきらどおんどん』は、
現実とふしぎな世界がつながる夜の冒険を描いた絵本です。

主人公の男の子は、ひとりで遊んでいるうちに不思議な歌を口ずさみます。

すると突然、見たことのない世界へ迷い込んでしまいます。

そこで出会うのは、少し変わっていて、どこか愉快な仲間たち。

にぎやかな時間を過ごしてはいても、
心の奥には、おかあさんを思う気持ちが残っています。

楽しいだけでは終わらない冒険の中に、
帰る場所と、大切な人が待っている安心が描かれています。

子どもの頃に感じた自由な想像力と、
いつでも帰れる安心を思い出せてくれる物語です。

大人になると、毎日をきちんと過ごすことに意識が向きます。

気づけば、自由に空想する時間が少なくなっていることもあるでしょう。

男の子が迷い込む世界には、
理屈では説明できない出来事が次々に現れます。

不思議な仲間たちは、現実のルールとは違うやり方で男の子を迎え入れます。

その様子は、
子どもの頃に持っていた想像力の豊かさを思い出させてくれるようです。

けれど、冒険がどれほど楽しくても、
帰りたい場所があることが静かに描かれています。

遠くへ行くことと、戻る場所があること。
それは、どちらも大切なのかもしれません。

そんなことを感じながら、
自分の心の中の自由な世界に出会える時間になるでしょう。

📖 書誌情報

『めっきらもっきらどおんどん』

作・絵:長谷川 摂子
訳:降矢 奈々(ふりや なな)
出版社:福音館書店
初版(日本):1990年
本記事掲載版発行年:2002年
ページ数:32ページ
ISBN:9784834010176
主な受賞歴・評価:タイトルにもなっている呪文のような言葉が、子どもたちの心をつかんで離しません。時代を超えて愛され続けるロングセラー絵本です。
対象年齢:3歳頃から(読み聞かせ)、小学低学年(自分で読む)
※対象年齢は目安です。世代を超えて、大人の心にも深く響く一冊です。

📗 この物語が寄り添うとき

こんなときに、そっとひらいてほしい。

・毎日が少し窮屈に感じるときに
・子どもの頃のわくわくを思い出したいときに

不思議な世界への冒険を通して、自由な想像力と帰る場所のあたたかさを思い出させてくれる絵本です。

妖精のイラスト

絵本たちが、
そっとあなたの心に灯をともしてくれます。

今のあなたに寄り添う一冊が、
見つかっていたらうれしいです。