『ないた』|泣いてしまってもいいと、おもえる絵本

涙の奥にある、やさしい気持ちをそっと思い出させてくれる絵本です。

 
― 大人のための絵本棚 ―
 

物語の力を借りて、
読後の心がふっと軽くなる一冊をお届けします。

あなたの心に、やさしい灯がともりますように。

つらい気持ちを、ぐっと飲み込んでいませんか?
この本はそんなときに、涙をこらえなくてもいい時間をやさしく運んでくれます。
急がずに深く息を吸ってから、静かにページをひらいてみてください。

『ないた』には、子どもが泣く場面がいくつも描かれています。

うれしい涙、くやしい涙、理由もわからずあふれる涙。
短く、たんたんとした言葉と、長新太さんの素朴でどこか懐かしい絵。

読み進めるうちに、静かでやさしい時間が流れ、絵本の世界に心をゆだねることができます。

特別な教えを語るのではなく、泣く出来事をそのまま描いた一冊です。


泣きたいのに、泣いてはいけないと思っているあなたへ。

大人になると、泣くことはどこか「我慢するもの」になっていきます。

でも、涙は弱さではありません。
それは、心がちゃんと感じている証です。

つらいときには、
自分の心に素直になって、泣いてしまってもいい。

涙を流すことで、
自分が何を大切にしていたのかに気づくこともあります。

この絵本は、涙を止めるための本ではなく、
そのまま置いていい場所をつくってくれます。

泣いたあと、世界がすぐに変わるわけではありません。

けれど、涙を流したぶんだけ、
心の中の何かが少し軽くなっていることがあります。

泣きたい夜に、ひとりでそっと開きたい一冊です。

ただ、涙がこぼれる時間を、そっと感じられるでしょう。

その時間は、きっと無駄なものではないのでしょう。


📖 書誌情報

『ないた』

作・絵:中川 ひろたか/長 新太
訳:
出版社:金の星社
初版(日本):2004年
本記事掲載版発行年:2004年版
ページ数:32ページ
ISBN:9784323070476
主な受賞歴・評価:第10回日本絵本賞大賞(2004年刊行対象)
対象年齢:幼児から
※対象年齢は目安です。世代を超えて、大人の心にも深く響く一冊です。

📗 この物語が寄り添うとき

こんなときに、そっとひらいてほしい。

・涙をこらえている自分に、気づいたときに
・辛いときに

泣き顔に宿る温もりを描いたこの絵本は、涙をこらえている大人たちにも、素直な心を取り戻すひとときを届けてくれます。

雫

絵本たちが、
そっとあなたの心に灯をともしてくれます。

今のあなたに寄り添う一冊を、お届けしました。

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